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地域活性

瀬戸内の地と発展 社会に求められる『レモンの会社』に

 

入学後、新規事業開発という目的を同じくする者同士で集まるということが精神的な支えになりました。「新規事業というのは社内では異色の取り組みとして見られがちです。既存事業を安定的、注力的に動かす一方で、新規事業が定着し収益を出すまでには時間がかかります。社内だけで取り組んでいたら、孤立しやすい場面もあります。自分の目指すものが果たして正しいのかどうか、悶々と悩んでいたと思いますが、いろいろな質問に答えてくれる教授陣や、同級生の存在に背中を押してもらえました。

 

事業構想の内容は、国産レモンの営農事業を基盤に、地域の活性化やレモンの食品としての魅力向上による市場を拡大することです。構想実現の第一歩として、2019年4月から広島県・瀬戸内海に浮かぶ大崎上島でレモン栽培の取り組みを進めており、生産から流通・販売までつながる仕組みづくりに取り組んでいます。

 

毎年5月~6月にはレモンの花が咲く

 

院生のなかには農業や外食、関係省庁など、同じ食品業界で戦う人々も在籍していたので、彼らとの議論を通じて、”食品メーカーは社会のなかでどのような存在であるべきか””どのような価値を届けるべきなのか”といった本質的な点を深く考えるようになりました。事業の理念や存在意義(パーパス)に通じることを深く考える機会があったことで、アイディアを社に持ち帰って経営戦略などに還元するとき、ぶれない軸になったと感じています。

 

地域を活性化する事業構想 ~農業や過疎地が抱える問題を解決する地域の「価値向上」~

 

会社として目指しているのは”ポッカサッポロといえばレモンの会社”と言われる圧倒的な価値づくり。レモン栽培の新事業で、生産者の高齢化や耕作放棄地の増加など地域課題に向き合うことができましたが、これが最終的に事業価値の向上、持続成長にもつながっていくと考えています。また生産者を支える仕組みの構築や定住人口や交流人口の増加など地域が抱える課題解決にまでつなげられるよう、事業に取り組んでいます。

 

紹介動画:BSテレ東 羽田土曜会で取り組みが紹介されました(こちらをクリック)

 

出典:事業構想オンライン https://www.projectdesign.jp/202007/mpd-new-business/008029.php

月刊事業構想 「MPD発の新規事業」 はこちら

 

 

土屋 淳一

土屋 淳一

(つちや じゅんいち)
ポッカサッポロフード&ビバレッジ  レモン食品事業部
東京5期(2017年度修了)