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現役院生

子育てと大学院の両立
強みを活かす事業構想を

 

 

〈プロフィール〉

高澤 茉莉恵さん

株式会社スピーディア 幸せ役(執行役員)

仙台校2023年度入学

仙台市内でインターネット通信事業を手掛けるスピーディアで執行役員を務め、サポート、営業、システム開発の各部門を統括するほか、新規事業の立ち上げも任されている。

 

 

新規事業を任され、学び直しを決

 

仙台市内でインターネット通信事業を手掛けるスピーディアで執行役員を務める高澤さん。サポート、営業、システム開発の各部門を統括するほか、新規事業の立ち上げも任されている。「新規事業については、そもそも事業化のプロセスを経験していないために手探りで進めているような状況で、ある程度事業が形になってきたと思っても市場の変化が速く顧客の反応が想定と異なっていて見直しを迫られたり、と一進一退の状況が続いていました」。そんな折、社長が事業構想大学院の入学案内を手に「ここで学び直しをしてみたらどうか」と入学を勧められたという。「社会人になってまた勉強するとは思ってもいなかったのですが、実際に大学院の説明会に行き、授業の内容について知るうちにだんだんと挑戦したいという気持ちが芽生えてきました」と、話す。

高澤さんは現在10歳の娘と6歳の息子の子育て中だ。週末は子どもの用事で時間を取られるため平日に授業を固め、それ以外は前期と後期の間にある集中講義を活用して単位を取得。授業はほとんどオンラインで受けている。「授業が始まる時間にはまだ夫が仕事から帰ってきていないので、子ども2人の様子を自宅で見ながら授業を受けています。会社からの配慮もあり、授業がある日は早めに退社し、子どもを迎えに行って夕飯の準備をしてから授業に臨んでいます」。

オンライン授業を映すモニターとは別に、事前配布の資料がある場合は別のモニターで資料を見られるように工夫している。対面の授業での臨場感こそ得られないものの、「少人数の授業ではディスカッションの時に先生がオンライン組はどう?などと水を向けてくださるので、ハンデは感じません」という。また、夫が休みで子どもを預けられる日は対面で参加しているほか、「自分の発表があるときは、子どもを大学の別室で待機させてもらっています。私のほかにもそうされている方が結構おられます」。

 

 

 

「溶け込めるかな」という不安は杞憂に

 

入学前は、「大学院に集まる人たちってエリートの人たちだろうしそこに溶け込めるかな。授業についていけるかな」という不安もあったというが、通いだしてみると「皆さんフランクで、わからないことがあっても先生が質問に丁寧に答えてくださるので授業はとても楽しい」と話す。「とくに実務家の先生が多く、実際の事業の経験を聞くことができるだけでなく、様々な企業の事例を知ることができ、本やネットで得るのとは全く異なる生の話を聞けるのが刺激的です」。

なかでも岸波宗洋教授の「企業内起業・新事業創出」の講義は、企業から派遣された同じ境遇の受講生が多く、かつ少人数の授業だったため、「先生、学生とのコミュニケーション、キャッチボールをしながら実りあるディスカッションができました。マーケティング戦略上どのように市場を分析するかといった視点は、自分の会社に持ち帰って、こういう切り口からも考えてみようかという提案をすることもできました」。

ゼミの経験も有意義だったという。「年代も勤務している会社の規模も業種も肩書も異なる人たちで一緒になってどんな事業を考えられるのかを議論するのですが、それぞれの立場から新鮮な視点が提供され、全く異なる意見だったとしても否定するのではなく、もっといいものに変えていくにはどうしたらいいだろうかといった建設的なやり取りができるので居心地よく議論に参加できます」。松行輝昌教授のゼミで実践したインサイトを探る授業も興味深かったとのこと。「ゼミ生で手分けをして実際にフィールドリサーチへ出かけました。例えばコンビニで、ある場所で立ち止まっている人はどの商品が欲しくて立ち止まっているのか、それとも別のインサイトがあるのかなどを考えるのですが、行動観察からインサイトを導き出すという手法は経験したことがなく、こうやってインサイトを探っていくのかと非常に新鮮でした」。

 

 

仕事、子育て、勉強…気持ちを切り替えて授業に臨む

 

家庭では子育て、会社では執行役員、そして大学院生として学ぶあわただしい日々だが、それぞれで気持ちを次にしっかり切り替えることを大切にしているという高澤さん。スケジュール管理はアプリ上にそれぞれで色分けしてバッティングしないようにし、できるだけ課題をするための空き時間を捻出することを心掛けているという。

具体的な新事業の構想については、子どもたちに様々な種類の体験の機会を増やし、保護者にはそのための時間や労力をなるべくかけずに済むような仕組みを作れないかと、ぼんやりながら考えているという。「共働き家庭が増えてきて子育てに様々なジレンマを抱えながら働いている親御さんも多いと思うので、そんな人たちの力になれたらと思っています」。

 

 

高澤 茉莉恵

高澤 茉莉恵

(たかさわ・まりえ)
株式会社スピーディア 幸せ役(執行役員)
仙台校2期生(2023年度入学)