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背景

なぜ今、イノベーション人材が必要なのか

日本企業は効率性の追求による生産性の向上や、顕在化している社会課題の解決を目的とした事業に偏りすぎている傾向があり、その結果として、本質的なイノベーションが生まれにくいと言われます。本学では、新規事業を創出し続ける組織に変革していくための人材「イノベーション人材」の育成に積極的に取り組んでいます。

新たな人材育成の本質とは

イノベーションでは、現状の事業の延長線上にないアイデアを考え出すことが求められます。しかし新事業の提案に際しては、「その新事業が妥当である(成功するであろう)ことを裏付ける客観的な根拠(エビデンス)を市場動向等のデータで示してください」といった質問が珍しくありません。実は、このような質問自体に、イノベーション思考を阻害する致命的な問題が隠されていると考えます。なぜなら、根拠とデータを起点とする演繹的で分析的な思考からは、従来の延長線上にない事業は生まれにくいからです。
 

現状の延長線上にない新事業を導くイノベーション思考では、いわゆる「仮説思考」が重要な役割を演じます。このような仮説は、「非分析的な思考」から導かれると考えられます。その代表的な方法として、複数のものごとを組み合わせたり掛け合わせるシンセシスと呼ばれる考え方があります。既存のものごとでも、それをいくつか組み合わせることで、従来の延長線上にない事業を考え出すことができるからです。ただしこれらの思考を実践するには、そのプロセスを表面的になぞるだけでは無意味であり、それらに意味や価値を与える感性が求められます。

既存の研修プログラムを超えた、新規事業とイノベーション人材の孵化器

上述のようなイノベーション人材を育成するには、仮説思考などの考え方を学ぶことに加えて、誰もが持っているはずの「個性」や「その人らしさ」を引き出すことが重要であると考えます。周りを見渡してみても、創業者には個性的な人が多く、その個性が会社の特徴を醸し出し、差別化に繋がっているといえます。しかし現在は、あまりに多くの情報が飛び交っており、また多忙な業務の中で、自分らしさを見失っている人がほとんどです。
 

また、組織の中にイノベーション思考を育む風土を醸成する必要があります。互いに刺激し合う環境として、既存事業と離れた「出島」を作り、リソースと自由度を与え、組織が側面支援しながら成長を見守ることが必要です。
 

本学では、事業構想とイノベーション人材の孵化器としての機能を組織に組み込み、既存事業を成長させつつ、連続的に新規事業を生み出すプロセスを生成する教育プログラムを提供しています。2年間の修士課程(事業構想研究科)のみならず、1年や半年で新規事業の構想を描き実践するカリキュラムをご用意しています。

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