事業構想スピーチ 仙台校
鳴子温泉郷における温泉ビジネスの現状と課題、そして湯治の可能性
鳴子温泉郷は1200年の歴史を持つ、東北を代表する温泉地の一つです。
源泉の数は約400本。泉質は日本にある10種類の泉質のうち8種類までが湧き出る温泉天国です。
そのような高いポテンシャルを持つ鳴子温泉郷ですが、20年以上にわたって長期的な低迷にあえいでいます。
旅館大沼は鳴子温泉郷の中にある東鳴子温泉で120年ほど湯治の歴史を紡ぐ湯治宿です。
日本の高度成長とともに湯治が衰退する中、現代に受け入れられる湯治や温泉の在り方を模索し続けてきました。
今回は、私自身「現代湯治」に取り組む中で見出してきた3つの役割を中心に、日本の宝である温泉をいかに持続可能にしてゆくか、そして未来に向けた温泉や湯治の可能性について皆さんと一緒に考えさせていただければ幸いです。


開催概要
• 日時:2026年8月10日(月)19:00~20:30
• 会場:事業構想大学院大学 仙台校(仙台駅直結)
• 参加費:無料
旅館大沼 五代目湯守
大沼 伸治 氏


東鳴子温泉観光協会会長。NPO法人東鳴子ゆめ会議理事長。立教大学社会学部観光学科を卒業後、伊香保温泉にて2年間の修行を経て東鳴子温泉で120年続く湯治宿「旅館大沼」の五代目を継ぐ。2003年より、現代の湯治場づくりを目指して地域づくり活動を行い一時は総務大臣賞等を受賞するまでになるが、リーマンショックや東日本大震災などを受け挫折する。さらに震災後は自身が経営する「旅館大沼」も深刻な経営難に陥った。経営の復活をかけ奮闘するうち、疲労とストレスから突如帯状疱疹に罹患し、改めて健康の大切さを思い知る。
その後2016年楽天トラベル・湯めぐりのできる宿ジャンルで日本一を獲得、2017年、宮城県では初めての発行となるミシュランガイドにも掲載。コロナ禍では、ECサイト「わがやオアシス」の立ち上げ、宴会場のワーケーション用ラウンジへのリノベ、客室の大規模リニューアルなど積極的に事業展開をした。環境省の「新・湯治」での活動をはじめ2023年には経済産業省の「ヘルスケアビジネス創出推進事業」で温泉×睡眠の実証事業を行う。2025年に20年間取り組んできた現代湯治をさらに普及すべく「湯治みらい研究所」の立ち上げにあたり顧問に就任。温泉で世界平和に貢献してゆくことが目標としている。