院生紹介

豊富な知見と
実務経験を有する社会人院生たち。

院生紹介

社会の一翼を担う事業を創出する人材を、多数輩出している事業構想大学院大学。
幅広いフィールドにて事業構想を実践しつづけている、院生の活躍を紹介します。

YuichiKakumoto

大阪校6期生 [2023年度入学]
キャリアコンサルティング会社経営

同期とのつながり大正区に活力を取り戻す事業構想を

区長になる夢を実現するために

角元さんは、自分が生まれ育った大阪市大正区の区長になるという夢を持っている(大阪市の区長は公募制)。「地元でボランティアをしているのですが、生まれ育ったまちが年々衰退しているのを感じています。かつて他地域出身の3人の区長のもとでまちづくりに協力したことがあるのですが、区長が変わるたびに政策も変わり、力を入れていた事業が縮小するなど政策の一貫性のなさに無駄を感じていました。私は地域特性を理解しており、自身の強みであるコミュニケーション能力やイベント実現能力を駆使して、多様なステークホルダーを巻き込んで地域活性につなげていきたいと考えています」と故郷のまちづくりへの思いを語る。

現在は建設関連の会社に勤めながら、キャリアコンサルタントの資格を生かして創業したアザマスの事業と2足のわらじを履いている。「区長になるにはビジネスと共通する部分の多いシティマネジメントを学ぶ必要があります。また区長になったとしても区長の任期は有限なのでキャリアコンサルタントの事業をしっかり成長させていかなければなりません。いずれにせよしっかり学び直す必要があると考えました」と入学の経緯を語る。

 

3人の仲間とともに大正区をフィールドリサーチ

週5日の会社の仕事に加え、仕事が休みの日を個人事業の仕事に充て、依頼のあった企業の従業員との面談に費やしている。事業構想大学院大学に入学してからは終業後に週3日の講義が加わったため、わらじが3足に増えた。「講義がある日は、講義に同期の皆さんと飲み会に行って、帰宅してからはアザマスの仕事をした後に、講義の宿題をしています。1日48時間ほしいくらいですね」と苦笑しながらも充実感を漂わせる。「1年の前期は講義の内容をインプットするのに時間がかかっていたのですが、今では講義を聴きながら文字を入力し、自分のためのテキストを作るやり方が身に付き、課題も必ずその日にやり終えるように自らに課したところ、だいぶ時間を有効に使えるようになりました」

シティマネジメントを学ぶという観点では、田村典江専任講師の「地域活性と事業構想」の講義が大いに役立ったという。「地域活性で学んだ事例が、大正区の状況とマッチしていたのですごく勉強になりました」。グループ発表では、メンバーが大正区をフィールドリサーチの場として選んでくれたという。「大阪校、福岡校の方と3人で区長、学校の校長先生、ものづくりの企業2社の経営者をインタビューをさせてもらいました。外部の視点で大正区を客観的に見ていただくことができたので新鮮でした」と語る。

藤井康弘教授の「クリエイティブ発想法」の講義では「決めつけて考えていた自分の思考の癖が分かりました」、また、並木将仁客員教授の「ブランド戦略」では、「戦略のアプローチがこんなにバリエーションがあるものかと感じ、刺激を受けました」と語る。そして、「事業構想大学院大学での一番の醍醐味は同期との交流」だという。「業界や考え方は違っても、同じ目的を持って来ているので、楽しいことも、辛いことも共有できます。ともに学ぶ仲間が近くにいることがこんなに大事なんだと実感しました。これから入学される人にも、ぜひ仲間作りに来てくださいと伝えたいですね」

 

人づくりから仕事を、まちを元気に

大正区に活力を取り戻すために何が必要か。角元さんは「大正区はものづくり企業が集積するまち。会社が元気になれば、従業員が増え、住む人も増えます。会社の多くは人手不足や後継者不足、また働く人の意識の相違から来るハラスメントなどの問題、つまり人の問題を多く抱えています。人づくりから支えることで仕事づくりをし、まちづくりにつなげていきたいと考えています」。

事業構想をまとめる中間発表会ではその思いを「働く人が好きなことを言える場づくり」の構想としてプレゼンした。「先生、同期の仲間から賛否両論、多くの意見をいただき、現在は、ハラスメントの加害者側に回る人に対するプログラムができないかと考えているところです。ハラスメントを受けて辞めてしまう人を減らすことにつながれば」と事業に懸ける思いを語る。

これまで区長には2回応募したが書類選考で落とされてしまったという。「卒業したら事業構想修士という肩書が経歴に加わるので、書類選考は通るんじゃないですかね」。常にユーモアと学ぶ姿勢を忘れず、夢へと近づいていこうとしている。