院生紹介
豊富な知見と実務経験を有する社会人院生たち。
社会の一翼を担う事業を創出する人材を、多数輩出している事業構想大学院大学。
幅広いフィールドにて事業構想を実践しつづけている、院生の活躍を紹介します。
大阪校7期生 [2024年入学]
不動産業経営
経営者自ら大学院へ経営支援と地域活性への挑戦
会社経営、中小企業診断士と3足のわらじ
中小、中堅、大手のメーカーを渡り歩き、在職中小企業診断士の資格を取得した中村さん。「そのまま定年まで勤めようかとも考えていたのですが、せっかく資格を取得したのでそれを生かして独立しようと思いました。現在は会社員の時にように稟議書を書く必要もなく、やりたいことがすぐにできる自由度は大きく、世界も広がって楽しんでいます」と語る。
一方で、生まれ育った富山県黒部市でアパートを経営していた父親から2020年、事業を承継した。「父は35年前に田んぼばかりの土地にアパートを建てて、近隣の工場の従業員向けに住居を供給しました。事業は好調だったのですが今ではマンションが乱立し入居率が40%まで減って廃業寸前のところまで行きました。他人の経営をサポートしている自分で自ら事業の立て直しを実証する良い機会だと思い事業を承継し、改めてターゲットを絞ったところ100%近くまで入居率が高まっています」と成果を説く。
中小企業診断士の仕事ではコロナ禍で多くに事業者が苦しみ、新たな事業を模索している状況に直面した。「新しい事業についてどんなアドバイスができるだろうかとヒントを求めていた時に書店で雑誌、月刊事業構想を書店で見つけ、事業構想大学院大学のことを知り、通ってみようと考えました」。奈良県で中小企業診断士、富山県で会社の経営、さらに事業構想大学院大学の講義が加わることで負荷がかかることが予想された。「週3日、6つの科目を履修していますが、問題なく通うことができており、富山にいるときはオンラインで受講しています」と難なくこなしている様子だ。
強みのあるリソース生かす大切さに気付かされる
受講して感じることの一つは「まず経営者の立場で考えた時、新しいことを始めるのはリスクが多いと考えてしまいがちですが、講義を受けてからは、強みのあるリソースを生かすことのほうが大事だと気付かされました。また、中小企業診断士の仕事はここにきて仕事が減ってきているのですが、講義で得たことをヒントに診断士仲間と共同で事業を構想できないかアイデアを温めているところです」と語る。
院生同士の交流から学ぶことも多いと中村さん。「同級生とは毎回、部活と呼んで近くの居酒屋で交流しています。市役所の職員の方には役所の職員との交渉術を、コンサルタントの方には収益構築の方法を教わっています」と院生のネットワークも最大限活用している。
授業を通して地域の課題について考える論文の感想を書くうちに、「ぼんやりと考えていたことが文字にすることで明確になった」と語る中村さん。今考えている事業構想は二つある。一つは、中村興産の本社がある富山県黒部市で、富山国際大学の学生と協業し、入居率が低下した物件を、地域活性化に資する物件に再構築を進めること。そして、二つ目が、診断士仲間で農業を生かした研修だ。後者については奈良県の中山間地域へ清掃作業の手伝いに出向いた際に、高齢化が進んで農地の手入れが行き届いていないこと、また診断士仲間からは新たな研修事業ができないかということについてそれぞれ相談がありその二つが結びついて生まれたアイデアだという。「農業で体を動かし、自分で主体的に考えながら野菜を育てることを通じて新入社員、リーダー研修のプログラムを作れないかと考えているところです。休耕田や古民家を活用しながら地域の活性化にもつながれば」と、それぞれの主体が持つ強みを生かしながら新たな事業を生み出そうとしている。