院生紹介

豊富な知見と
実務経験を有する社会人院生たち。

院生紹介

社会の一翼を担う事業を創出する人材を、多数輩出している事業構想大学院大学。
幅広いフィールドにて事業構想を実践しつづけている、院生の活躍を紹介します。

MikioNedu

東京校13期生 [2024年度入学]
自動車部品メーカー

“第二の青春”を後押しする事業を構想中

「変わりたい気持ち」で踏み出した一歩

 

──自動車部品メーカーで長年エンジニアとしてご活躍されてきたとのことですが、現在のご担当について教えてください。

自動車部品メーカーで30年間ずっと開発畑でやってきたプロパーのエンジニアです。現在は開発本部に所属しながら、人材育成と組織開発に注力しており、会社の越境学習プログラムの推進責任者として、次世代リーダーを対象に、社外の学びや新規事業創出の機会を提供する取り組みを行っています。

 

──ご自身で越境学習に取り組まれているのですね。事業構想大学院大学との関わりは、どのように始まったのですか。

2023年に本学の「新規事業開発プロジェクト研究」に参加したことがきっかけです。自分で体験してから良さを確かめて導入するのが私の方針なので、まずは自ら参加しました。そこで手応えを感じたので、2024年から修士課程に進学しています。会社としても、意欲ある社員を両プログラムに毎年送り込んでおり、私自身も制度設計や選考に関わっています。

 

──エンジニア一筋から人材育成へと転じた背景に、どのような変化があったのでしょうか?

私にとって大きな転機は、50代目前の2019年のとき、自分の将来に不安と焦り、このままでは何も変わらないモヤモヤがありました。この時期にITベンチャーで半年間の越境留学プログラムに参加する機会を自ら見つけてきました。越境留学とは、自分の所属組織を離れて、異なる価値観や文化に触れることで学びや気づきを得て、自分ゴトにする取り組みです。その頃は、仕事のやり方や時間の使い方、組織風土や社員の意識の自社との違いを目の当たりにして、毎日が戸惑いと劣等感の連続。自分の“強み”が何ひとつ通じないこと感じました。そこで初めて「自分はこのままでいいのか?」と問い直す時間と葛藤が生まれました。質のいい葛藤を乗り越えることで、成長につながる実感がありました。

 

──外の世界を知ることで、視野が広がったと。そこから育成への関心が深まったのですか?

はい。以前からワークショップや産学協同プロジェクトなどの育成プログラムなどは社内でも取り入れていましたが、正直どこか物足りなさを感じていました。スキルは身についても、思考や意識が変わらない。限界を感じていた中で出会ったのが「越境学習」でした。実際に自らがやってみて、外の環境に身を置くことで、価値観の変化があり、人生の転機を迎えましたので、人はここまで変われるのかと実感しました。その後、本学への入学の経緯はお話しした通りです。

 

――本学に実際に入学してみて、印象はどうでしたか。

この大学は問いを与えてくれる場所だと強く想いました。自分の中に生じた違和感を受け止められる安心感と、その違和感を“問い”として深めていく過程は他にはないことですね。

例えば授業で“価値とは何か?”と問われた時、言葉の意味をなぞるのではなく自分ゴトとして捉え、その本質は何なのかを何度も自問自答し、教授や仲間と語り合うことで言語化できるようになる…そのプロセスこそが本大学の真の学びと価値だと感じます。1年次のゼミで自分自身に向き合い、深い内省と自分に矢印を向けた問いをすることで、自分の理念と理想の社会を言語化することができたおかげで、自分軸がぶれなくなりました。

1年次の構想発表会の様子。教員や同級生からフィードバックをもらい、構想を磨く。

 

――現在はどのような事業構想を考えていますか?

“自分らしい青春のムーブメントを巻き起こせ”と掲げて、誰もがいつでもリスタートできるハッピーな社会の実現を構想しています。具体的には、『中年が変化を受け入れるキャリア支援事業』です。40~50歳代のミドルシニア世代は、将来に不安や焦りを抱えながらも一方で「もう遅い…」と諦める人も多い。でも私がそうだったように、迷いながら自分と向き合うことで、一歩を踏み出せるはずです。そのためには、ただの自己理解では終わせず、“素直さ”を取り戻す仕掛けを通じて、意識変容から行動変容にまで導くことを目指しています。その第一歩の背中を押すことを支援することで“第二の青春を笑顔で生きる人”を増やしていきたいです。

 

――最後に、入学を検討している方にメッセージをお願いします。

もし今、「何かを変えたいけど、どうすればいいのかわからない」と感じているなら、それは次のステージに進むサインかと思います。私自身、そのモヤモヤの違和感があったからこそ色んな仲間や問いと出会い、人生の意味を問い直すことができました。

学びの選択肢はたくさんありますが、「キャリアに迷っている人は本学に来てください」と伝えたいです。モヤモヤを解決するのではなく膨らませることこそが、行動変容につながると思います。その自分自身が感じた違和感を大切にして、ぜひ、自分の「再起動ボタン」を押しに来てくれる人が一人でも多くいれば、とても嬉しいですね。