院生紹介
豊富な知見と実務経験を有する社会人院生たち。
社会の一翼を担う事業を創出する人材を、多数輩出している事業構想大学院大学。
幅広いフィールドにて事業構想を実践しつづけている、院生の活躍を紹介します。
名古屋校13期生 [2024年度入学]
海運会社
物流の枠を越えて、社会課題に挑む
──新しい挑戦の場として
名古屋港を拠点に、港湾運送・倉庫業・通関業などを手がけてきた愛知海運株式会社は、10年ほど前、「将来の柱となる新規事業を構築する」目的で新規事業部門を立ち上げた。その実務を任されたのが鈴木さんだった。
「最初はネットワークも何もなかったので、とりあえず展示会に行って、名刺を配るところから始めました。」
地道な活動の中で、マレーシアに法人を設立したことが大きな転機に。そこからアジア各国とのつながりが広がっていった。
──アジアと地域をつなぐ、循環型の取り組み
鈴木さんが取り組んでいるのは、バイオマス燃料の国際輸送や、太陽光パネル・紙おむつのリサイクル、竹の活用など、循環型社会を意識したプロジェクト。マレーシアやインドネシアに現地法人を立ち上げ、アジア全域を視野に入れたネットワークづくりを進めている。
「物流っていうより、社会課題にどう応えていくかっていうのを、いつも考えてますね。」
現地の大学や企業と連携しながら、燃焼後に出る灰を肥料として活用する取り組みなど、現場に根ざした実践を積み重ねている。
──現場での実践と、視点の広がり
名古屋校の開設を知ったことをきっかけに、事業構想大学院大学への進学を決意。社内の後押しや助成金の制度もあり、思い切って一歩を踏み出した。
「前から気にはなってたんですけど、ちょうど人事が背中を押してくれて。しかも助成金も使えるってことで、今しかないなと思って決めました。」
授業では、経営理念や存在意義といったテーマに触れる中で、日々の実務に対する視点が少しずつ変わっていったという。
「自分の中にあったモヤモヤが、授業を通して少しずつ整理されていく感じがありましたね。」
──「ずっと現役でいたい」未来への布石
鈴木さんが見据えているのは、会社の枠を越えた、より柔軟な働き方と挑戦のかたち。
「元気なうちは現役でいたいと思っているので、そのための土台づくりとして、今の実践を大事にしています。」
現在は、愛知県の「あいち環境塾」にもアドバイザリー講師として参加し、地域とのつながりを広げている。大学院で得た視点と、地域での取り組みが自然につながっていく感覚があり、行政との連携や助成制度の活用など、現場で役立つ知識や関係性が少しずつ積み上がっているという。
──同世代へのメッセージ:「自分を見つめ直す時間に」
「僕らの世代って、厳しい時代を通ってきた中で、ある程度の年齢になってからキャリアを見直す機会ってなかなかないと思うんですよ。大学院の2年間は、知識のアップデートだけじゃなくて、これからどうしていくかを考える時間になると思います。」
「ここは、新しいことをやりたいっていう人が集まってくる場所だと思います。そういう人にとっては、すごく面白くて刺激のある環境ですね。」