院生紹介
豊富な知見と実務経験を有する社会人院生たち。
社会の一翼を担う事業を創出する人材を、多数輩出している事業構想大学院大学。
幅広いフィールドにて事業構想を実践しつづけている、院生の活躍を紹介します。
大阪校13期生 [2024年度入学]
市役所勤務
人をつなぐまちづくり
■ 自己紹介とキャリアの歩み
私は1989年に宝塚市役所に土木職で入りまして、もう37年になります。前半は道路や公園、橋梁といった“ハード”の整備を、後半はまちづくりや都市再生、企画政策など“ソフト”の分野を担当してきました。
■ 大学院に行こうと思ったきっかけ
企画政策部門にいたときに『月刊事業構想』を読んで、民間の人たちが社会課題に対していろんな角度から事業を起こしているのを見て、すごく刺激を受けたんです。『ああ、こういう視点が行政にも必要だな』と。役職定年も近づいてきて、時間が取れるようになったので、今しかないと思って決めました。
■ なぜこの大学院を選んだのか
MBAじゃなくて“事業構想”に特化している点が、自分の経験とすごくマッチしていたんです。あと、通学のしやすさも大きかったですね。電車で40分くらいで来られるし、リモート授業もある。『ここしかないな』って思いました。
■ 事業構想のテーマ:「人をつなぐまちづくり」
まちって、人がいてこそ活気があるんですよね。だから“人を大切にし、つなぎ合わせて、まちを元気にする仕組み”をつくりたい。行政と民間、市民がWin-Winで関われるような仕組み。ヒト・モノ・カネ・情報・時間、どれかが欠けると続かない。だからこそ、持続可能な仕組みが必要なんです。
■ 宝塚の課題と可能性
宝塚って、宝塚歌劇、手塚治虫記念館、温泉、寺社仏閣、植木、ダリア…地域資源は本当に豊富。でも、それをまだまだ活かしきれていない。ファミリーランドが閉園してから、にぎわいが落ちたし、再開発しても継続的な活性化が難しい。だからこそ、仕組みが必要なんです。
■ 印象に残っている仕事
阪神淡路大震災の復旧:まさにど真ん中で、インフラの復旧復興やっていました。あれは忘れられないですね。
交通バリアフリー法の計画策定:係長のときに担当しました。
都市再生業:産官学民連携で、オープンカフェや河川敷でのイベントもやりました。
キンボールスポーツの国際大会開催:直径1.2mの球を使う珍しい競技。国際大会を青年会議所の発案で一緒に実施しました。
■ 「生きる」のアートプロジェクト
震災の記憶の継承の1つとして、川の中洲に石を積んで“生きる”という文字を描くアートに関わっています。最初は地元の芸術家が1人で始めたんですが、今では200人以上が参加するイベントに。実施には行政のバックアップも不可欠です。このような中間的な役割の必要性も私の構想の原点にあります。
■ 授業での学びと気づき
プレゼンテーション:伝える力や相手に伝わる大切さを実感しました。
グループワーク:視野が広がり、仲間との絆も深まります。
収支計画立案とビジネス会計:簿記じゃなくて“勘所”を教えてくれる。実務に役立ちます。
コミュニケーション戦略:受講生からのコメントで関西弁が“柔らかくていい”って言われて、逆に自信になりました。
■ ゼミ活動と今後の展望
竹安先生と小宮先生のゼミに所属しています。少人数でディスカッションしながら、構想をブラッシュアップ中。これからフィールドリサーチでアンケートやヒアリングもしていきます。
■ 若手職員へのメッセージ
今の若い人たちは結構学びに貪欲。うちの職員も他の大学院に行ってます。私は快く送り出したいと思ってます。大学院での学びは、個人の成長だけじゃなく、職場や地域にも還元できる。だから、ぜひチャレンジしてほしい。
■ 最後に
これからの時代、答えのない課題に向き合う力が必要です。行政も民間も一緒。だからこそ、大学院で学ぶことは大きな意味があります。社会課題に向き合い、民間と手を組んで解決していく力を、ぜひここで養ってほしいと思います。