院生紹介
豊富な知見と実務経験を有する社会人院生たち。
社会の一翼を担う事業を創出する人材を、多数輩出している事業構想大学院大学。
幅広いフィールドにて事業構想を実践しつづけている、院生の活躍を紹介します。
山田 泰資
大阪校13期 [2025年度修了]
大末建設株式会社
新規事業企画部 部長
知の再発見で、人生はまだまだ面白くなる
■入学のきっかけ
会社からの派遣で来ています。今思えば、知っていればもっと前に興味を持って入学していたと思うのですが、そもそもこの大学の存在を知らなかったんです。上司が1年間のプログラムで大学に通っていて「こんなんあるぞ、興味あるか?」と言われて、面白そうだと思い入学しました。
■ 実際に入ってみて
面白いです。私はもともと金融機関で、銀行のリレーションシップマネージャー、いわゆる営業畑でずっと仕事をしてきた人間で、企画職ではないのですがさまざまなお客様と会う中で、自分では価値観を多様に持っていると思っていました。しかし、大学に入ってみると、院生や先生方との議論は非常にバリエーション豊かで、考える機会が圧倒的に深まりました。刺激がすごくあります。
■価値観の変化
銀行にいた頃は、お客さんとの関係は「銀行とお客さん」という立ち位置がはっきりしていました。でも、ここでは自分の事業構想を本気で考えて、ガチンコで議論します。みんな本気なので、意見を言えば本気で返ってくるところがあって、ここでは触れる価値観の幅が圧倒的に広いと感じます。異業種の方、年齢も20代から60代まで幅広く、全員から学びがあります。息子と同い年くらいの人たちとも一緒に取り組むので、面白いですし、息子への理解も深まりました。息子と話す機会もとても増えました。
■ 自身の事業構想と通学して気づいたこと
今はまだ進行中です。もともと自分はアイデア豊富だと思っていましたが、「これじゃダメだな」と思い知らされることが多いです。「WHY」「HOW」「WHAT」とこの大学院ではよく言われるのですが、私はこれまで「HOW」と「WHAT」で物事を考えてきてしまっていて、「WHY」の部分が弱かったと最近強く痛感しています。
会社で事業の構想を説明する時も、社長や役員は「HOW」と「WHAT」を求めがちですが、そこに真正面から行っても議論になりません。そこで重要なのが「WHY」の部分で、なぜそれが必要なのか、未来はどうなるのか、そこから逆算して今どんな事業構想をしなければならないのかという視点です。この観点は、以前とは違う観点になっていると感じます。
もちろん、事業においてお金儲けは大切ですが、事業を続けていくためにはお金だけでは無いと考えます。「なぜそれが必要なのか」「なぜ自分がそれをやりたいのか」を深く考えられるようになれたのは、大学院に来たおかげだと思います。
■リスキリングに抵抗はありませんでしたか?
全くありませんでした。むしろ「もっともっと学びたい」という気持ちが強くなりました。大学院に来て一番感じたのは、自分が変わったというより、ものすごく刺激されたということです。好奇心が爆発したような感覚で、知らないことを知りたいという欲求が強くなりました。
もともと本が好きで、新しいことにチャレンジするのも好きなタイプでしたが、それがさらに加速しました。商売や儲けのためではなく、純粋に「知らないことを知りたい」という欲求に火がついたんです。そして、学ぶだけではなく、学んだことから自分で「なぜ?」と考えたり、「これはこうした方がいいんじゃないか」と考えるようになり、興味の幅が広がりました。
もちろん、周りの目が全く気にならないわけではありません。56歳という年齢で大学院に通うことを、同期や知人から「なんで今さら?」とネガティブに捉えられることもあります。でも、それ以上に学びの楽しさと刺激が勝っています。羨ましがられるというより、「俺は嫌だな」という視線もありますが、そんなことを気にしている暇がないくらい、今は学びが面白いです。
■ご家族との関係や日常の変化
僕にはちょうど社会人になったばかりの息子と、30歳前の息子がいます。彼らの置かれている状況を見ても、僕らの世代だけでもかなり複雑で、難しい時代になっているなと強く感じています。そんな中で、「親父、結構イキイキ生きてるな」という姿を見せられるのは、いいことなんじゃないかなと思っています。
最近は、色んな事業構想の話を息子たちに聞いてもらったり、長男は今起業に向けて動いているので、逆に壁打ち相手になったり、「こうやねんけどお父さんどう思う?」とか、「ここ手伝って」と頼まれたり、紹介をお願いされたりすることもあります。プライベート的には、こういう関係ができたのは本当に良かったと思います。
■同世代におすすめしますか?
同世代の方にもおすすめしたいです。同世代だけではなく、うちの長男や次男からも「行きたいから親父、金出してくれよ」と言われることがあります。同世代のもうお金の心配もないし、ゆっくり過ごしたいという気持ちもよく理解できますし、それはそれで良いと思います。
ただ、色々なことを学び、色々なことに興味を持つ世界も面白いということは、ぜひ知ってほしいです。こちらから強く勧めるつもりはありませんが、もしそういう気持ちがある方なら、「こんな大学があるよ」と伝えたいです。僕自身が体験したような学びを経験してもらえたら、きっと面白いと思います。
自分が入る前と入った後でどれだけ変わったかは正直わかりませんが、楽しく過ごせていることは間違いありません。