院生紹介
豊富な知見と実務経験を有する社会人院生たち。
社会の一翼を担う事業を創出する人材を、多数輩出している事業構想大学院大学。
幅広いフィールドにて事業構想を実践しつづけている、院生の活躍を紹介します。
仙台校3期生 [2024年度入学]
生活関連サービス業経営
自社の経営を活かして未来に繋がる事業構想
培ったナレッジをあらためて検証したい
齊藤さんが社長を務めるWasshoi Labは「かっこいい東北」をビジョンに掲げ、東北地方の地域課題を解決する事業を複数展開している。「社会課題の中にはさまざまな事業の種が転がっています。自治体、地域の人たち、民間企業のナレッジを共有しながら時にアカデミアや金融機関の力も借りて作った事業計画を練り、可能性のある案件について事業化をしていっています」と同社の事業手法を説明する。これまでに、DMOや地域商社の設立支援事業、地産の果物を使ったジェラート店、地域で事業を起こしていくために必要な人材育成事業などを展開してきた。ただ、ゼロからイチを起こしていく事業手法のため、必ずしも成功事例ばかりではないという。「負け癖がついてしまうと、どうせやっても失敗するという気持ちが芽生え、組織が弱体化することになりかねません。これまで蓄えてきたナレッジの生かし方は本当にそれでよいのか確かめるフェーズに来たと感じており、アカデミアから基礎を学び直したいと考えました」と事業構想大学院大学へ入学した思いを語る。
WHYを深掘りし、「あり方」考える機会に
入学してからの時間のやりくりは計画性を持って取り組んでいる。授業のある日はスケジュールを1年先までブロックして授業を優先。日曜日の午前中にはどうしても受講できなかった講義の録画を見るほか課題に取り組んだりフォローアップの時間に充て、午後はしっかりと家族との時間を大切にしているという。
講義を受けてみて感じるのは、多彩な領域の現場で活躍するプロフェッショナルの講師陣から、経験に基づいた実践的なアドバイスやコメントが得られる点だと言う。「会社員、そして創業してからも自己流で経営をしてきましたし、社員も私のやり方に染まっています。それらとは異なる概念の考え方に触れることによって、あの時はこうすればよかった、あのやり方でよかったというように答え合わせができています」と語る。
そして授業全般を通して感じるのは「HOWのメソッドを教えるというよりは、WHYを深掘りしていく授業が多く、やり方を教えるというよりはあり方を教えてくれること」という。「やり方についてはYouTubeや本、人からも得られますが、あり方については日常の仕事の中では仕事の中で考える機会がないので貴重な時間になっています。そして、あり方を考えることが会社のアイデンティティを考え、組織づくりにも生きてくると感じています」と語る。
院生同士の交流の時間も大切にしているという齊藤さん。「飲みながら、それぞれの会社のことを聞く時間も面白くさまざまな刺激を受けています」。授業のグループワークで一緒になった他校舎の院生に対しても「着眼点がとても勉強になった」とチャットで伝え、つながることもあるそうで、積極的に人脈を広げている。
今後30年間で100社をつくる
豊富な引出しを生かし授業ごとに球を変えて事業構想を考える中でも、一歩先に進めようとしている構想の一つが、事業構想大学院大学と、仙台校の共同開設者である東日本高速道路(NEXCO東日本)のリソースを活用したアイデアだ。「入学していただいたせっかくのご縁を生かしたいですし、そこにある資源の強みを生かそうと発想するのが経営者としてのクセになっています」。具体的には、高校生の探求学習の授業を活用して院生が事業構想大学院大学で得た学びを還元し、高校生に事業構想を考えてもらい、世代を超えて学びの循環の場を作りたいと考えている。「まとめあげたあかつきには、事業構想大学院大学に提案するつもりでいます」と言葉に力が入る。
自社の事業については、「自然災害、パンデミック、戦争が起こって混とんとしており、この先の未来を想像した時に決してポジティブなイメージを持つことはできない」と危機感を隠さない。だからこそ、そうした厳しい状況に立ち向かっていけるリーダー人材を一人でも多く増やすことが使命だと感じており、「リーダーを育てるプラットフォームを作り、今後自分が経営者として活躍できる30年の間に10年以上事業が継続できる会社を新たに100社つくる」という目標を掲げている。