院生紹介
豊富な知見と実務経験を有する社会人院生たち。
社会の一翼を担う事業を創出する人材を、多数輩出している事業構想大学院大学。
幅広いフィールドにて事業構想を実践しつづけている、院生の活躍を紹介します。
福岡校13期生 [2024年度入学]
鉄道会社
鉄道に新しい価値をつけていく
異業種の仲間たちからの気づき
―――入学のきっかけを教えてください。
上司から、会社の大学院派遣制度で、事業構想大学院大学に行ってみないか、と声をかけられたのがきっかけです。私自身、入社以来一貫して、鉄道事業を担当してきました。将来の鉄道を考えていく上で、新しい考え方や新しい知識といったものを私自身が求めていたということもあり「ぜひ行かせてください」ということで挑戦しました。
―――本田さんは、JR九州と本学との「人材開発連携協定」にもとづく初めての院生です。
連携協定による派遣としては、私が初めてですが、これまでも企業派遣として派遣されていたJR九州の社員がいました。入学するにあたって、これまでに修了した方に大学院の様子を聞きました。やはり日頃の仕事では出会えない人に出会えて、いろんな刺激を受ける場だと聞いて、楽しみにしながら入学しました。
―――実際に入学してからの印象はいかがでしょうか。
経験豊富な教授陣がいらっしゃいますので、事業構想に関する新しい知識を得ることができて楽しいです。また講義以外の場でもいろんなコミュニケーションの場があり、いろいろな考え方に触れるというのが私自身の刺激になっています。同期の院生も、私の業界とは異なるメンバーが集まっています。
授業ではグループワークやディスカッションを通じてアウトプットを出すといったことをしていますが、その過程で私自身の持ってない価値観であるとか、物の見方、考え方に触れるというのは非常に楽しいなと思いながら1年間過ごしてきました。
―――それは会社の中では得られない刺激ですか。
そうですね。会社の中でもいろんな人と話すという場は当然ありますが、同じ業界の限られた範囲で触れることが多いですので、全く違う業界の方と話していくというのは私にとって新しい経験でした。
―――講義以外でもコミュニケーションの機会はありますか。
講義以外の時間にも院生同士や教授とも気軽に話をしたり、時には、授業後に懇親会を開催することもあります。講義に関する話を結構します。あの授業がああだったよとか、あの時の発言は実はこういう考え方だったんだよとかですね。そういったことをしながら、相手の考えている意図であるとか、相手のより深いところというのを、授業外のコミュニケーションを通じて知ることができています。
新しいアイデアが生まれるチャンスに
―――この1年間でご自身が変わったと思われることはありますか。
自分の今までの価値観や経験にないことを聞いても、かつてであれば、「これは自分には関係がないことだ」とシャットダウンしていたことが、いまでは、「何か自分にも活かせるのではないか、新しいアイデアが生まれるチャンスではないか」、という姿勢で話を聞くようになりました。これは、講義や院生同士のコミュニケーションを通じて得た私自身の大きな変化だと感じています。
―――どのようにして変わっていかれたのでしょうか。
ディスカッションでも、「私の考えはこうなのだ」、と単純に自分の意見を貫くではなくて、相手の意見を聞いて、「何か自分にプラスになるものがないか」、また「何か相手に伝えられるものがないか」、というようなコミュニケーションをとるように次第に変化していきました。意見の聞き方、受け止め方、捉え方というのが本当に変わったなと実感しているところです。
鉄道の役割と責任を果たすために
―――2年次になって、ゼミでご自身の事業構想計画にも取り組まれていますが、どのような構想を考えているのでしょうか。
1年間の大学院生活を通じて、鉄道サービスの見え方も変わってきたと感じています。これまでは、鉄道を運行するという目線で見ていたのですが、それに加えて何か新しい価値を生み出せるポテンシャルがあるのではないかといった目線で見るようになっています。私自身は鉄道事業を主な仕事としていますので、将来の鉄道がお客さまに新しい価値を提供できるようにといったことで考えていきたいと思っています。
私自身は世の中をつなぐ、そして継続していく。そういった目線で、鉄道事業に限らず、様々な事業を見て、そこで何かできないかということから発想しています。
―――大学院での経験を、本田さんご自身はどう生かしていきたいと考えていますか。
やはり私は企業から派遣をされてきていますので、大学院での成果を会社でも活かしていきたいという思いがあります。鉄道の未来を考えると、たしかに難しい面もありますが、お客さまを目的地にお届けするという「モビリティとしての役割」は、今後も続いていくものだと思いますし、私たちがしっかりと果たしていかなければいといけないと考えています。
そこで持続していくために何ができるのか、どういった価値が提供できるのかというのは、大学院を修了した後も、ずっとテーマとして取り組んでいくべき課題であると思っています。鉄道をモビリティーサービスとして続けていくために、鉄道に新しい価値をつけていく、新しい価値を考えていくといったことにしっかりと取り組めるように、事業構想していきたいなというふうに思っています。