2021年9月、第二創業として「公益人本主義経営（こうえきじんぽんしゅぎけいえい）」という方針を発表した良品計画。次なる経営を目指すステージに突入し、環境や地域社会、文化、従業員などに対する公益性と、企業としての継続的な利益創出の両立を実現するために動き出しています。良品計画の取り組みは、資本主義社会で生き残るために聞こえの良い言葉を並べた、「取り繕われた対策」ではありません。現代の企業には、このように本気で変わろう・変えようとする意志や、構想が必要なのではないでしょうか。

感染症の流行や、国家間の争い、気候災害など、不安定で不透明な世界情勢が続く昨今。このような状況下で、経営者の皆さまはこれから先の未来をどう描くかを模索しているところだと思います。これから求められる企業経営の在り方とは。また、経済性・社会性の両立に向けてどのような構想を掲げ、共感者を増やしながら、実現していくべきか。本セミナーでは、経営者の皆さまが対峙する大きな課題に対し、良品計画の事例を通して、これからの自社像を構想する上でのヒントを提供できれば幸いです。

1957年生まれ。西友ストアー長野（現株式会社西友）を経て1993年良品計画入社。生活雑貨部長として長い間、売上の柱となる生活雑貨を牽引し良品計画の成長を支える。その後、常務取締役営業本部長として良品計画の構造改革に取り組む。2008年２月代表取締役社長、2015年5月代表取締役会長に就任、現在に至る。西友時代より「無印良品」に関わり、一貫して営業、商品分野を歩み、良品計画グループ全体の企業価値向上に取り組む。

会社案内、企業広告を得意とする広告会社（人材育成、広報、コーポレートコミュニケーション）を経て広告マーケティングの老舗雑誌「宣伝会議」に移籍。２９歳で編集長に就任。「販促会議」「広報会議」「環境会議」等を創刊。オンラインメディア「アドバタイムズ」を開発（新事業）。社会資本整備審議会、地方制度調査会、財政制度等審議会、中央環境審議会等の委員、政府広報アドバイザー。環境省「クールビズ」ネーミング、２０２０五輪エンブレム、伊勢志摩サミット、Ｇ２０ロゴマーク選考委員、自治体キャッチフレーズ、ネーミング等を担う。2012年事業構想大学院大学開学時より教授、2016年学長に就任。新事業、地域活性、広報・社会情報の研究及び人材育成に従事する。